歌手の田原俊彦(56)が、07年に亡くなった昭和を代表する作詞家の阿久悠さんとの思い出を振り返った。

 阿久さんの命日を翌日に控えた31日、田原はブログを更新。阿久さんが亡くなってから間もなく10年が経つことに「もうそんなに経つんですね。阿久さんとの思い出は結構あるんですよ」と振り返った。

 奔放な言動で知られる“ビッグ”な田原でも、阿久さんの前では「レコーディングに顔を出すなんて、中々ない大御所ですからね。ホントに来られた時は、スタッフも僕もハンパない緊張感に包まれた事を覚えています」と緊張しきりだったという。しかし初めて一緒にゴルフをしたときには、遅刻ギリギリで滑り込むという失態。さらに「『マズイ!』と思って、緊張しすぎてゴルフをしたら人生初の30台が出て、ランチの時の阿久先生の顔が怖かったコトってなかったです」と、まさかの好成績に自ら肝を冷やし、「後半のハーフは『コリャまずい!』と思ってしっかり50たたきました」と苦い思い出を楽しげに振り返った。

 また、阿久さんの自伝的小説を映画化した「瀬戸内少年野球団・青春篇 最後の楽園」(97年公開)に出演した当時には、阿久さんの別荘にも招かれたという。しかしそこでも「緊張していたのか、阿久先生が怖かったのか、寝た時に金縛りにあったんです。もう二度と行きたくないと思ったステキな思い出です」とハプニングに見舞われたことを振り返り、「日本歌謡界の巨人と言われる阿久先生とご一緒出来たことは、何ものにも代えがたい財産ですね。とてもシャイでダンディズムを感じる素敵な人でした」としのんだ。