仮面ライダーシリーズの最新作、テレビ朝日系「仮面ライダービルド」(9月3日開始、日曜午前8時、10月から日曜午前9時)の主演に、俳優犬飼貴丈(あつひろ=23)が、抜てきされた。

 2日に都内で行われた記者発表会には、報道陣や関係者が200人以上は駆けつけ、注目度の高さを感じさせた。期待感も漂う空気の中登場した犬飼は、ビシッと変身ポーズも決めて、会場を沸かせていた。

 苦労人が、ライダー役の座をつかんでいた。犬飼は12年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリ受賞者。14年にフジテレビ系の昼ドラマ「碧の海~LONG SUMMER~」で本格的に俳優デビューし、その後は「ナオミとカナコ」「OUR HOUSE」、今年は「スーパーサラリーマン左江内氏」などに出演したが、ブレークまでには至らず。特にこの2年は西銘駿(19)飯島寛騎(20)と「ジュノン-」グランプリ受賞者の“後輩”が続けてライダー役に起用されており、「自分は何やってるんだろうと思いました」。

 それでも、好きなギターをいじりながらも、演技レッスンに励むなど、虎視眈々(たんたん)とチャンスをうかがっていたという。ライダーのオーディションを受けるのは今回が2回目だったというが、受ける前には兄貴分の小池徹平(31)から「お前はお前でいったらええねん」。所属事務所の大先輩、小泉今日子(51)からも「頑張ってね!」と激励され、力に変えていた。

 すでに撮影は始まっており、「変身ポーズをやっていても、いまだに信じられないです」と初々しい一面もありつつ「私生活も子供たちの見本になれるように行動しないといけないですよ」と気を引き締めている。子供のみならず、その甘いマスクでお母さんたちの心もつかめるか。来月からの放送が楽しみだ。