俳優高良健吾(29)が10日、東京臨海広域防災公園「そなエリア東京」内オペレーションルームで、防災イベント「みんなの防災+ソナエ」記者発表会に出席した。

 同イベントは昨年からスタート。今年は3日から12月10日の約4カ月で、全国12地区14会場で開催する。

 会場となったオペレーションルームは実際の災害時には対策本部となる部屋で、映画「シン・ゴジラ」の撮影でも使われている。高良はその撮影で1度訪れたことがあり、「懐かしいです。まだゴジラだと確認される前のシーンでした」と振り返った。

 地震保険のCMに出演する高良は、同CMでパパ役を演じている。「30歳を目前に、こういう役を意識していました。今後パパ役が増えていくのは楽しみでしかないです。30歳が楽しみ」とほほ笑んだ。

 熊本出身の高良は、昨年の熊本地震で故郷が被災している。いち早くボランティアに駆け付けたが、「東京にいる仲間や地元の仲間と連絡を取り合って、水が足りないということで水を運びました」と話した。「避難所にはいろんな人がいますが、どこに行っても必ず老人と子どもを優先していました」と明かした。また、「ユーモアを忘れない人が必ずいるんです。それはわざとなのかもしれませんが、ユーモアの大切さも実感しました」と言葉をかみしめた。

 防災について「相手は自然であり地球なのでいつ何が起こるか分からない。備えることも大事だけど、個人的にはイメージすることも大切だと思う」といい、「どう行動するのかをイメージしておくだけで、最初の1歩が違ってくると思います」と話した。

 この日、気象予報士の森田正光氏(67)木原実氏(57)、鈴江奈々日本テレビアナウンサー(37)も出席した。