女優柴咲コウ(35)が主演し、10日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の第36話の平均視聴率が、関東地区で12・1%だったことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週は11・3%だった。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 10日の回は、徳川家康(阿部サダヲ)と今川氏真(尾上松也)の間に和睦が成立し、遠江の混乱が落ち着きを見せるなか、井伊直虎(柴咲コウ)は井伊家の再興に向けて動き出すべきか悩んでいた。再興することが家臣たちを再び戦に駆り出し、新たな悲劇を生んでしまうと考えたのだ。そんな折、松下常慶(和田正人)が直虎のもとを訪れ、井伊家嫡男の虎松(寺田心)を松下家の養子として迎えたいと願い出る。直虎は南渓(小林薫)の助言を受け、井伊家再興を断念。中野直之(矢本悠馬)や奥山六左衛門(田中美央)らに身の振り方を考えておくよう言い渡す。直之と高瀬(髙橋ひかる)は近藤(橋本じゅん)に仕えることとなり、六左衛門は虎松の守役として松下に行くことに。城主としての務めを終えた直虎は還俗し、龍雲丸(柳楽優弥)とともに歩み始める、という内容だった。