女優白石美帆(39)とタレント柴田理恵(58)が20日、東京・銀座の茨城マルシェで開催される「『ひよっこ』の舞台 茨城県北フェア」のキックオフイベントに出席した。

 2人は現在放送中のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月~土・前8時)出演中で、同ドラマは30日に最終回を迎える。

 白石は茨城・常陸大宮市出身だが、ドラマでは標準語を話す東京のバーの店主役。茨城から上京したヒロインみね子(有村架純)との掛けあいでは、逆に方言を教わるシーンもあり、「県北の方言は誰よりもネーティブなのに、東京の人間のお芝居をするのがくすぐったかった。方言を教わって繰り返すシーンでは、うまく言ってもいけないし頭がパニックになりました」と振り返った。

 デビュー当初は、なまりをとるために母親と1年間FAXでやりとりをしていたといい「上京してきて、自分がなまってるって気付いた。今でこそ、方言が受け入れられる時代になったけど(デビューした)20年前は隠しなさいという感じで。なんでこんなに方言で苦しまないといけないんだろうっていった気持ちがあった」と話した。「ひよっこ」によって茨城弁への反響も大きかったといい、「『茨城弁かわいいね』とか、今までにないお褒めの言葉をいただくようになった。私個人も苦労しましたけど、今は開花した感じで、堂々と茨城弁を話していいのがすごく幸せ」と笑顔をみせた。

 ドラマではみね子の幼なじみ・三男(泉澤祐希)母・きよを演じた柴田が「茨城弁がこんなにかわいらしい言葉だと思わなかった。(茨城弁が)かわいくて、温かくて、明るいというのはこの撮影で初めて思ったことですね」と話した。白石は「そんなこと言われたら県民は涙を流してうれしいって思います」と感激し、柴田は「私もプライベートでは富山弁。全然抜けない。どんどん(方言を)話せばいんだよ」と話した。

 最後に白石は「茨城県はみなさんご存じの通り、魅力度ランキングで4年連続最下位です。2017年、すごくいい思いをさせていただいていて、これからも茨城のきれいな景色であったり、魅力的なところはたくさんあるので、ぜひ茨城に足を運んでいただけたらうれしいです」と話した。