フジテレビは3日、14日放送の「世にも奇妙な物語‘17秋の特別編」(午後9時)に先立ち、スペシャル帯企画「世にも奇妙な物語‘17深夜の特別編」を、9日深夜から13日深夜まで5夜連続で特別放送し、志尊淳(22)がシリーズに初出演&主演すると発表した。

 タイトルは「SON-TAKU」。今年の流行語大賞とも言われているフレーズ「忖度(そんたく)」がテーマの物語で、志尊は飲料メーカーの若手社員・富田圭介を演じる。富田は、山崎紘菜(23)演じる先輩の女子社員・山口未希とともに、創業25周年を記念した新商品の企画プレゼンに参加しているが、その正体は、地球人独自の驚くべきコミュニケーション手段・忖度(そんたく)の調査のために地球に潜入した宇宙人トミー・R2Xだった。トミー・R2Xは、重鎮を前にさまざまな形の忖度(そんたく)が行われ、徐々に窮地に追い込まれていく未希に「特別な感情はない」としつつも、特殊宇宙人能力を使って、ついこっそり救ってしまう。その中、奮闘する未希に芽生えたある感情にふと気付いたトミー・R2Xは、未希の最大の窮地に際して、自分なりのの忖度(そんたく)の結果にたどり着く物語だ。

 志尊は「世にも奇妙な物語」シリーズへの初出演&主演について「小さい頃から見ているビックタイトル。初めて出演させていただき、さらに主演として真ん中に立たせていただけると聞いた時は驚きました。こんな機会はなかなかないですし、うれしい気持ちでいっぱいですね」と喜んだ。

 テーマとなった忖度(そんたく)については、次のようにコメントした。

 志尊 僕もこの作品の撮影に入るまでに忖度(そんたく)という言葉を聞いたことはありましたが、具体的にはどういうことなのだろうと思っていました。抽象的に知っている言葉の1つだったのですが、それが具体的に分かり、決して遠い世界の言葉じゃないと分かりました。政治や大人の世界だけでなく、子供の世界にもある身近な言葉だなと思いました。社会に出るということは忖度(そんたく)をすることだと僕は思います。忖度(そんたく)を悪いことだとは、僕はまったく思わないんです。人間関係を築く上で大事なことだし、そういうものが重なって社会が成り立っている感じがします。目上の人に対しての気遣い、親切心の忖度(そんたく)、おもんばかるというか思いやりの忖度(そんたく)があり、それは大切なことなんじゃないかなって思います。

 志尊にとって、宇宙人役への挑戦は初めて。「志尊淳が初めての宇宙人役を、自分にしか出来ない宇宙人を、すごく考えながら演じているところを見てほしいです。ちょっとリアリティーのある宇宙人姿で皆さんの会社にも潜んでいるかも、こういう人いるかもって思われるよう目指してみたので、楽しみにしていただけたらなと思います」と意気込んだ。

 ※放送時間は9、10日は深夜0時25分から、11日は同0時35分から、12日は同0時40分から、13日は同1時25分から。