タレント木村祐一(54)が監督とインタビュアーを務めたドキュメンタリー映画「ワレワレハワラワレタイ」の公開初日舞台あいさつが21日、東京・新宿のTOHOシネマズ新宿で行われた。

 笑福亭仁鶴、西川きよし、明石家さんま、桂文枝、ダウンタウンら、106組180人の芸人に5年をかけて250時間を超えるインタビューを実施。当初は12年に創業100周年を迎えた吉本興業の記録映像として製作したが、「芸人たちの思いを多くの人に伝えたい」と、劇場映画として一般公開に踏み切った。 木村は「『テレビでは見られない』というよりは、楽屋とテレビの間くらいの感じ。(明石家)さんまさんが、しばらく黙っているような(シーンがある)のが、いいかなと思います」と、タレントの本音が出ていると説明した。

 この日はジミー大西(53)藤井隆(45)ケンドーコバヤシ(45)お笑いコンビの「千鳥」(大悟=37、ノブ=37)も登壇。

 ジミーはさんまの師匠・笑福亭松之助(92)とのエピソードを披露。時事問題に詳しくなるために新聞を熱心に読んでいたら「新聞なんか読むな。それやったら東大生はみんなお笑いができる。個性が消えるぞ」と注意を受けたという。

 いい話にみんなが感心していたところ、続いて、さんまとのエピソードを披露。「育ての親です」と感謝をした後で「新聞を読んでいたら…」と松之助の時のエピソードを繰り返し始めた。

 途中で、木村が「すみません。間違いです」とさえぎり、実は「新聞エピ」は松之助ではなく、さんまに言われた話だったことを暴露した。

 笑顔でうなずいているジミーの横で、ケンドーコバヤシは「いやぁ~、不思議な体験をしました」と首をかしげていた。