森岡龍(29)が21日、都内で主演映画「地の塩 山室軍平」(東條政利監督)の舞台あいさつに登壇した。

 明治、大正、昭和を生き、苦しむ人に手を差し伸べた、「社会福祉の先駆者」と呼ばれる山室軍平の生涯を描いた作品。実在の人物を演じるのは初めてだという森岡は「15歳から67歳までを1人で体現するのは、新鮮で貴重な体験でした」と撮影を振り返った。

 オファーを受けたときのことも振り返り、「監督から『今の時代、立身出世とかお金とかに目がくらむ人が多いけど、人のため世のために生きた人がいるんだ、伝えたいんだ』って、企画意図がストレートに伝わってきました」と、監督の熱意に胸を打たれたことを明かした。

 さらに「山室軍平も愛たずさえて、いろんな人を救うために布教を頑張ってきた人物。宣教師になったつもりで、どんどん布教していただきたいですね」と観客に呼びかけ、笑いを誘った。