俳優井浦新(43)が9日、都内で主演映画「光」(大森立嗣監督、25日公開)プレミア試写会舞台あいさつに出席した。

 同作品について「最初できあがったものを見たときは『何だ、これは!』と思った」といい、「初めて芸術作品に出会った時のような感覚だった」と話した。最初は役を通しての感想だったが、客観的に見る目を持ってからは「監督は芸術を作ろうとしていた」と理解できた。「大森作品の中でもこの『光』は今までの作品とは違って芸術だと思う」と熱く語った。

 この日、瑛太(34)長谷川京子(39)橋本マナミ(33)大森監督も登壇した。瑛太との共演は井浦が望んだもので、今回が初共演となった。瑛太のことは「愛してやまない人でした」と話した。

 「大森監督には(瑛太と)お互いが削り合うのような撮影で、終わった後に両足で立っていられるか分からないような撮影機会をつくってほしい」と熱望していたことを明かし、決まったことを告げられると「とんでもないオファーをしてしまったと思った」と告白した。「撮影前からワクワクしていて、撮影が始まると『今日は何ができるだろう』と思っていました」と笑顔で話した。

 瑛太は「カリスマのような人なので緊張したし、胸がざわざわしました」というが、「新さんと芝居することで、私たちの伝説が始まったと思います」と自信をのぞかせた。

 大森監督は「自分の硬直した頭を1度ぶっ壊したかった。そこから何が生まれるのかを1つ1つ発見していった。完成して自分でも言葉が出なくて、胸の奥がざわざわしました。これはなかなかない経験で、僕にとっても特別な作品になりました」と胸を張った。