漫才日本一を決める「M-1グランプリ2017」の準決勝が15日、都内で30組が出場して行われた。ジャルジャル、かまいたち、カミナリ、マヂカルラブリー、ミキ、さや香、とろサーモン、和牛、ゆにばーすの9組が、来月3日の決勝に駒を進めた。

 今年が出場資格最後の15年目となるとろサーモンは、初の決勝進出。久保田和靖(38)は「初めてやで、15年で。Mr.敗者復活だった。15年、クソと言われて、畑にクソの肥料を巻いてきた」と優勝の大輪の花を咲かせることを誓った。

 昨年、敗者復活から準優勝の和牛は3年連続の決勝出場。水田信二(37)は「優勝したら、包丁が好きなので、オーダーで60万円する包丁を10本くらい買いたい」。今年のキングオブコント(KOC)優勝のかまいたたちは、史上初の2冠を狙う。KOCでは優勝しながら、準優勝のにゃんこスターに話題を持って行かれただけに、山内健司(36)は「どうみてもチャンス。にゃんこスターには負けたくない」と話した。

 。今年は4094組が参加。この日、選ばれた9組と決勝当日の昼に行われる敗者復活戦1位の計10組が、決勝で優勝賞金1000万円を争う。今年の決勝のネタ順は、最初の出番から、その度にクジで決める。いつ出番が来るか分からない、緊張を強いられる新ルールに和牛の水田は「怖い。極端な話、うんちしてたら出番が終わってしまう」と表情を引き締めた。