年末恒例の「1万人の第九」コンサートが3日、大阪城ホールで行われた。今年は最年少6歳から最高齢93歳まで、全1万299人での合唱。札幌から沖縄、オーストラリアからも11人が参加した。

 同コンサートは83年に始まった世界最大規模の「第九」合唱公演で、佐渡裕氏(56)が、99年から指揮者に就いている。

 2部の「第九」合唱前の1部コンサートには、音楽一家のバイオリニスト服部百音(18)が出演し、「夏の名残のばら」をソロで弦の音を響かせた。

 また、毎年恒例のゲストとのセッションコーナーには、京都出身のロックバンド「くるり」が登場。初のロックと楽団の共演になり、「ジュビリー」「ブレーメン」などを披露した。

 終演後、囲み取材に応じた服部は「35回も続くこのコンサート、私にはもったいないんじゃないかと思った」と恐縮しつつも「1万人の方と一緒に作り上げていくコンサートに感動しました」と話した。

 また、「くるり」の岸田繁(41)も「言葉にすることは難しい体験でした」と興奮していた。