元将棋棋士の加藤一二三・九段(78)が25日、都内で日本PR大賞表彰式に出席し「パーソン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。「ひふみん」の愛称で将棋ブームをけん引する原動力となったことが評価された。「大変名誉なこと。棋士として妻と結婚し、共に魂を燃やして歩んできてくれたことに感謝します」。

 昨年6月、現役引退が決まった対局後、会見せず帰宅したことについて「苦楽を共にした家族にまず伝えたかった」と妻への思いを語った。