原日出子(58)が、フジテレビ系木曜劇場「隣の家族は青く見える」(木曜午後10時)で、深田恭子(35)演じる主人公・五十嵐奈々の母・東野春枝を演じることが決まった。30日、同局が発表した。

 原が演じる春枝は、2月8日放送の第4話に登場する。夫と一緒に伊豆に住む専業主婦で、日光で開かれる同窓会に行く前夜、奈々と松山ケンイチ(32)演じる夫の大器に会おうと娘夫婦の家に泊まりに来て、奈々から不妊治療していることを打ち明けられる役どころだ。

 原は夫の渡辺裕之(62)と芸能界きってのおしどり夫婦として知られ、01年には「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。「良き妻」、「良き母」というイメージが定着し、近年は多くのドラマや映画で母親役を演じている。娘が不妊治療をしていることを知った母親を演じるにあたり「とてもデリケートなテーマなので演じる側も難しいですね。わが子の人生を心から案じている母親を素直に演じられたら…と思っております。すてきなキャストの方々とご一緒できてとてもうれしいです」とコメントした。

 「隣の家族は青く見える」は、集合住宅「コーポラティブハウス」を購入した五十嵐夫妻が、引っ越しを機に子作りをスタートする物語だが、五十嵐夫妻と共同空間を共有する3所帯は、いずれも何らかの隠し事を持ち、物語を左右する。小宮山真一郎(野間口徹)、深雪(真飛聖)夫妻は、真一郎が早期退職し無職であることを隠し、深雪は自らの価値観を隣人に押しつける。コーポラティブハウスを設計した1級建築士の広瀬渉(真島秀和)は同性愛者であることを隠して青木朔(北村匠海)と同居する。また川村亮司(平山浩行)は、子供を持つ気がないというパートナーの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)と結婚を前提に同居も、隠れて名古屋に住む前妻との息子亮太(和田庵)に会いに行っている。

 平均視聴率は18日放送の第1話が7・0%、25日放送の第2話は6・2%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)と微減で推移しているが、2話のラストでは奈々が渉と朔のキスシーンを見てしまう。それを受け、2月1日放送の第3話では朔が渉との関係を奈々に打ち明け、また亮司もちひろに亮太を引き取って同居したいと持ち掛けるなど物語に大きな動きがある。

 さらに深田が、お風呂にバスタオルを1枚、巻いて登場するシーンも飛び出す。予告で紹介されたこのシーンが、インターネット上で大きな話題を呼んでおり、視聴率の行方にも注目だ。