映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で今年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている名優ゲイリー・オールドマン(59)が、元妻から家庭内暴力(DV)を告発された。

 5度結婚しているオールドマンを告発したのは、1997年から01年まで結婚していた3番目の妻で写真家のドーニャ・フィオレンティーノさん(50)。「子供たちの前で暴行を振るわれた。悪夢の(結婚生活)4年間だった」とこのほどインタビューで語った。「警察に通報しようとしたら、首を絞められた。電話の受話器を奪い取られ、3、4回顔を受話器でたたかれた。息子たちは泣いていた。彼は子供を奪い、私の人生を台無しにした」と語り、真実を世間に明かして息子を取り戻したいと話している。

 01年に離婚申請したフィオレンティーノさんは、オールドマンはアルコールと薬物の問題を抱えていて売春もしていたと主張したが、全面否定したオールドマンは妻の方が薬物とアルコール依存症で妄想癖があり、母親として相応しくないと反論。泥沼裁判の末に2人の息子の親権を奪われていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)