放送文化の向上に貢献した番組、スタッフ、俳優に贈られる「第32回橋田賞」授賞式が10日、都内で行われた。

橋田賞には日本テレビ系ドラマ「ブラッシュアップライフ」、TBS系ドラマ「ひとりぼっち-人と人をつなぐ愛の物語-」、NHK連続テレビ小説「らんまん」、個人で相葉雅紀、神木隆之介、北川景子、バカリズム、テレビ朝日大下容子アナウンサーが選ばれた。同新人賞には浜辺美波、趣里、同特別賞には井上順が選出。橋田大賞は該当なしだった。

「ブラッシュ-」に脚本や演者として携わったバカリズムは「最高のスタッフさんたちと、安藤サクラさんをはじめ、超一流役者さんたちに囲まれて、これで脚本が面白くなかったら罰が当たるというぐらい本当に恵まれた環境でのびのび書かせていただいて。それがこんなに評価していただいてうれしいです」と喜びを語った。

作品は安藤サクラ演じる主人公が何度も人生をやり直すタイムリープ物語が話題となった。「何となく自分の中にある、自分の友達とファミレスとかでだらだら話しているのが結局一番楽しいよねというものを書き進めた。そういうことだけで進めていたんですけど、それが結果的にいろんな方に共感していただき、評価していただくことができてよかったなと思います」と話し「今回のような素晴らしい方たちと作品をまた作ることができるように頑張っていきたいと思います」と力を込めた。

また、「らんまん」などの出演で受賞した神木隆之介(30)は「本当に光栄に思っております。『らんまん』の監督をはじめ、スタッフのみなさま、そしてキャストのみなさまに支えていただいて、走りきることができたと思っています。みなさんに感謝申し上げます」とあいさつした。脚本を務めた長田育恵氏への感謝も語り「何より脚本の長田(育恵)さんがいらしゃったからこそ、僕らの思いを受け止めてくれて、すてきな物語、すてきなセリフを紡いでくださって。幸せだなと思っております。今日は本当にありがとうございました」と話した。