上方演芸を代表する漫才師で漫談家としても活躍した故西条凡児さんを父に持つパーソナリティー、西條遊児(さいじょう・ゆうじ=本名・河内武夫=かわち・たけお)さんが12日午前11時55分、心筋梗塞のため、神戸市内の病院で亡くなっていたことが、13日、分かった。80歳だった。

 遊児さんは関学大卒業後、父の秘書見習いとして芸能活動を始め、弟の笑児さん(故人)とコンビで活動。ラジオ関西「遊児笑児のおはようさん」などに出演していた。

 同局ラジオ「スタジオTODAY・ホットに語ろう」は、79年10月から15年半続き、放送批評懇談会・ギャラクシー賞優秀賞、井植文化賞、民間放送連盟賞優秀賞などを受賞。個人としても、87年に兵庫県功労者表彰などを受けた。現在も、同局で「三上公也の情報アサイチ!」「サンデー神戸」にレギュラー出演していた。

 同局によると、遊児さんは12日の番組を欠席。番組出演のため、同局スタジオへ向かっていたとみられ、関係者が倒れているところを発見。神戸市内の病院に救急搬送されたが、亡くなったという。

 通夜は14日午後7時から、葬儀・告別式は15日午前10時45分から、いずれも神戸市西区美賀多台9の2の1「平安祭典西神会館」で行われる。喪主は妻の河内好子(かわうち・よしこ)さん。