シンガー・ソングライター紘毅(32)と演歌歌手徳永ゆうき(23)がダブル主演する映画「バケツと僕!」(3月3日公開、石田和彦監督)の完成披露舞台あいさつが21日、都内で行われた。

 養護施設で働くことになった気弱な青年(紘毅)と、軽度の知的障害を持つ15歳の少年(徳永)との友情を笑いと涙で描く人間ドラマ。

 紘毅は「障がいを持つ人に失礼があってはいけないと最初は構えていたが、撮影が進むにつれて壁を越えられた」と手応えを口にした。徳永は「下着で走り回るシーンがあります。楽しんで見てほしい」とアピールした。

 映画共演をきっかけに、2人はユニット「ゆうきひろき」を結成し、28日にCD「ゆうきひろき」を発売する。この日も試写会の前に歌唱披露を行った。

 紘毅は、ユニットの目標について「年末の歌番組に出たい。父(前川清)からは『お前が出れば俺も出られる気がする』と言われている」と紅白出場を熱望した。

 “老け顔”で有名な徳永は、役作りで茶髪にして「意外と似合っている」と自画自賛。20日が誕生日だったが、趣味の鉄道の撮影に1日を費やしたという。「ロマンスカーを撮っていました。来年の誕生日こそ、好きな女性とロマンスカーに乗ります」と宣言。紘毅はそんな徳永を心配して、「23歳の青春がこれでいいのか。本当に心配。来年は頑張って」とエールを送っていた。

 舞台あいさつには、共演のあべけん太、原作の北島行徳さん、石田監督も参加した。