17年1月から不定期で放送されているテレビ東京系人気番組「緊急SOS! 池の水ぜんぶ抜く大作戦」が4月から、月1回放送のレギュラー番組になることが2日、分かった。同局の番組改編説明会で発表された。

 池の水をくみ出してきれいにすると同時に、どんな生物がすみついているのか検証する異色の番組として話題を集めた。司会はロンドンブーツ1号2号の田村淳(44)とココリコ田中直樹(46)。過去6回の放送は、回を重ねるごとに視聴率が上昇。今年1月2日の第6弾は同時間帯首位の13・5%を記録した。4月スタートの月1回のレギュラー放送は、日曜午後7時54分からの2時間番組。同時間帯はNHK大河ドラマ「西郷どん」や、日本テレビ系の人気番組「世界の果てまでイッテQ!」が放送されている激戦区だ。テレビ東京の縄谷太郎編成部長は「割って入るというより、テレ東のカラーが出せる番組をレギュラー編成したかった。家族、親子、夫婦で見てもらえる企画。家族視聴が見込まれる日曜日、裏(=同時間帯)が厳しいが、チャレンジしたいと思いました」。

 放送1年間で21の池の水を抜いてきた。現在も「水を抜いて欲しい」と全国から520件もの応募が殺到している。伊藤隆行プロデューサーは「月1回のペースでやっても10年かかる。まだ足りないと思っています」。対象地域を全国に広げる予定で「今年は応募が1000件ぐらいになると思います。バリエーションも増やし、面白いところにも行ってみたい」。

 番組ファンで、現地リポーターを志願する芸能人も後を絶たない。これまで伊集院光(50)小泉孝太郎(39)小島瑠璃子(24)らの出演が話題になった。伊藤プロデューサーは「アイドルグループやスポーツ選手からも出演希望が多く届いている。今後は思いも寄らない方に出ていただければ」。レギュラー化を前に第7弾が11日に放送される。【遠藤尚子】

 ◆「緊急SOS! 池の水ぜんぶ抜く大作戦」 危険生物に悩まされる近隣住民の応募に応じ、池の水をくみ出す掻い掘りの様子を放送するドキュメントバラエティー。外来生物の駆除や巨大岩石の撤去などを行う。珍しい外来生物や日本の在来種が発見され、専門家を交えた検証も行う。