15年3月に台湾・台北の空港で泥酔して職員に暴行して逮捕された俳優の隆大介(61)が、5日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」にVTR出演。事件についてあらためて謝罪した。

 隆は当時、マーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙-サイレンス-」の撮影のために台湾に向かっていたが、入国審査で、入境カードへの記入と酒気検査を求めた管理官の膝を蹴って左足を骨折させ、傷害と公務執行妨害で逮捕された。

 5月に被害者との和解が成立し、同6月に公務執行妨害罪として罰金刑が確定。所属事務所から解雇されたことについては「当然だと思いますよ、犯罪者をマネジメントするわけにはいきませんし、会社にとってリスクのある俳優はいるべきではありませんし、それは覚悟していました」と語った。

 俳優としての仕事をすべて失うことになった暴行事件について「やはり俳優をやらせてもらっていることに対する感謝の気持ちが足りなかったからだと思います、ああいう迂闊な行動に出たのは」と反省。恩師である俳優仲代達矢へのあいさつはまだできていないというが、「いつかはきちっとしなければならない。いちばん大切なことだと思っています」とし、「自分が起こした不祥事に対してきちっとお詫びをする場をもてないまま3年が立ってしまったんですが、今回こうしてきちっとおわびさせていだだける機会を与えてくださったことに心から感謝しています。本当に当時はお騒がせいたしまして申し訳ありませんでした」と頭を下げた。