フジテレビは5日、3月25日に最終回を迎える「ウチくる!?」(日曜正午)の後続番組として、4月1日から旅バラエティー番組「なりゆき街道旅」(日曜正午)を放送すると発表した。ハライチ沢部佑(31)らと同局の男性アナウンサーがタッグを組み、縦横無尽に日本全国の街道を巡る、史上初めて街道にフォーカスをあてた旅バラエティーとなる。

 「なりゆき街道旅」のコンセプトは、「何が起こるか行ってみなければ分からない」。いざ行ってみると予定通りに進まず、想像していなかった出来事が起こるであろう実際の旅のリアル感、ライブ感を視聴者に体感してもらおうと、番組進行には台本も筋書きもないという。ドキュメンタリーのような、視聴者の予想を超える生の面白さが満載のバラエティーに加え、街道にまつわる歴史や名所の情報を識者が解説し、知的好奇心もたっぷりくすぐるという。

 初回はかたせ梨乃と人気お笑いコンビ・ロッチの中岡創一がゲストとして登場し、沢部の出身地の埼玉県上尾市、桶川市、北本市を通る旧中山道をなりゆきで旅する。沢部は、いきなり「かたせさんの行きたい方に行きましょう」となりゆき発言し、目的地など決めずに出発。見事な花に誘われて裏道に入ったり、「今から撮影させていただけないでしょうか?」とその場でお願いをしながら、街道沿いにあるさまざまなお店に訪れたり、文化財や江戸時代の名残を巡った。

 沢部は同局を通じ「僕はあまり歴史的なことを知らないので、最初は大丈夫なのかな、と思ったのですが、逆に何も知らないところから勉強をしながら、昔の人も食べていたであろう、街道に古くからある街道飯なども楽しめて、いざ収録をしてみると本当に面白かったですね」と収録の感想を語った。そして「番組のルールとしては、車に乗ったり電車に乗ったりしても良いことになっているのですが、最初ですから今日はすべて歩いたので、今は非常に疲れていますね(笑い)。ただ街道ってこれまで車に乗って通ることばかりでしたが、こんなにガッツリ歩いたからこそ、たくさん歴史的なものを見つけられて、すごく勉強になりましたね」とコメントした。

 フジテレビの日曜昼は、中山秀征(50)がMCを務める「ウチくる!?」が、1999年(平11)4月4日から19年にわたり放送されてきた。