歌舞伎俳優中村獅童(45)が13日、都内で行われた「ニコニコ超会議2018」(4月28・29日、千葉・幕張メッセ)発表会に出席した。

 16年、17年に続き3年連続で、超歌舞伎を上演するもので、今回も初音ミクと共演して「積思花顔競(つもるおもいはなのかおみせ)」を上演する。

 獅童は善悪2役、初音も姫と精霊の2役を演じる。また、昨年の公演前に肺腺がんと判明したが、発表は公演後で、その後に長期療養した。今回は復帰を祝って、冒頭に超所作事「祝春超歌舞伎賑」も上演する。獅童は「去年は公演後に病気の発表となったけれど、公演中は、これが最後の舞台になるかなという思いもあった。超歌舞伎を見た方々からいただいた激励のメッセージを病室に飾り、それが励みにもなったし、僕のパワーになった。そのおかげで病にも打ち勝ち、その恩返しとしても頑張りたい。元気な姿を見せることで、見た方に勇気や夢を与えることになれば」と話した。