人気アニメシリーズ「プリキュア」の初代として、04年2月1日からテレビ朝日系で放送された「ふたりはプリキュア」が、この秋、映画で復活することが分かった。東映は16日深夜、シリーズ15周年を記念した「映画HUGっと! プリキュア■ふたりはプリキュア」が、10月27日に公開され、「ふたりはプリキュア」の主人公キュアブラック(美墨なぎさ=声・本名陽子)とキュアホワイト(雪城ほのか=声・ゆかな)が登場すると発表した。

 「映画HUGっと!プリキュア■ふたりはプリキュア」は、キュアブラックとキュアホワイトが再びスクリーンに戻り、テレビ朝日系で現在、放送中の「HUGっと! プリキュア」(日曜午前8時半)のキュアエール(野乃はな=声・引坂理絵)、キュアアンジュ(薬師寺さあや=声・本泉莉奈)、キュアエトワール(輝木ほまれ=声・小倉唯)が夢のタッグを組む作品となる。

 作品を手がける宮本浩史監督は、CGクリエイター出身で、映画初監督を務めた15年「映画 Go! プリンセスプリキュア Go! Go !! 豪華3本立て!!!」内の中編「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」で3DCGでセルアニメのような本格芝居を見せた。長編映画の監督に初挑戦した17年の「映画プリキュアドリームスターズ」では、プリキュアが生活する世界をセルアニメ(2D)、映画オリジナルキャラ・サクラが住む世界・桜が原を3DCGで描く、シリーズ初の試みに着手した。

 その手腕を買われ、監督に就任した今回も、セルとCGを駆使しプリキュアの世界を表現する。17日から公開の「映画プリキュアスーパースターズ!」(池田洋子監督)の後付けや特設サイトで流れる特別映像では、キュアブラックとキュアホワイトの姿も解禁しており「HUGっと!プリキュア」のキュアエールとの出会いがフルCGで描かれている。宮本監督は「キュアホワイト役の、ゆかなさんの大ファンなんです」と公言しておりキュアホワイトの描き方にも注目だ。

 エンディング主題歌は「ふたりはプリキュア」のオープニング「DANZEN! ふたりはプリキュア」のアレンジを一新し、歌詞も一部変更した「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」(作詞・青木久美子、作曲・小杉保夫、編曲・高木洋)を新たに制作した。歌唱するのは「DANZEN! ふたりはプリキュア」を歌った五條真由美で、映像だけでなく、音楽でも「ふたりはプリキュア」の世界観を感じられること間違いなしの作品となる。

 プリキュアシリーズを生み出した“お父さん”鷲尾天プロデューサーは、今春行ったニッカンスポーツ・コムの取材の中で、秋の映画について聞かれ「春の映画に、ぜひ足を運んで下さい。そこに“爆弾”が埋まっています。お楽しみに…」と語った。「爆弾」という言葉は、キュアブラックとキュアホワイトのスクリーンへの復活を意味していたとみられる。

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