深田恭子(35)と松山ケンイチ(32)が妊活に取り組む夫婦を演じた、フジテレビ系木曜ドラマ「隣の家族は青く見える」(木曜午後10時)が22日、最終回を迎えた。松山が演じた夫の五十嵐大器が、不妊治療の末、授かった赤ちゃんを流産した深田が演じた妻の奈々に「子どものいない人生のこと、2人で考えてみない?」と呼び掛けたことに対し、インターネット上で支持する声が相次いでいる。

 最終回では、奈々が流産し、大器を父親に出来なかった悲しみから、家を出て実家に帰ってしまう。追いかけてきた大器に「別れよう…治療を続けていく自信がなくなったの(中略)今なら、まだ間に合う。まだ別の人とやり直せる。別の人となら、スンナリ赤ちゃんが出来るかも知れない」などと吐露。大器は「俺が、それで幸せになれると思うの?」などと諭すが、奈々は家に帰って来ず、大器は荒れる。

 その後、奈々の元を大器の母聡子(高畑淳子)が訪ね「うれしいことや楽しいことは誰とでも共有できるけど…辛いことや悲しいことは、1番大事な相手としか共有出来ないんじゃないの。辛くても悲しくても、悩んでも苦しんでも、2人で一緒に生きていこうって約束したのが、夫婦なんじゃないの? それが結婚というもんじゃないの?」と泣きながら励まし、奈々は大器の元に戻る。

 大器は、帰ってきた奈々を抱き締め、奈々から「赤ちゃんを授かることが奇跡だって思っていたけど…一生、一緒にいたいって思えるパートナーと出会えたことが、そもそも奇跡なんだなって」と言われると「いい機会だからさ…治療はしばらく休んで、子どものいない人生のこと、2人で考えてみない?」と提案。奈々が「本当にいいの? 子どもがいない人生だとしても…大ちゃん、本当に後悔しない?」と問いかけられると、大器は「俺が後悔するとしたら、奈々の手、話した時だよ。子どものいない人生は耐えられるけど、奈々のいない人生は耐えられないよ」と返した。

 ツイッター上では「何て、いい夫婦なんだろう」、「夫の理解がないと、こうは運ばない」、「本当にいいだんなさん」という声が相次いだ。また奈々の「一生、一緒にいたいって思えるパートナーと出会えたことが、そもそも奇跡」という言葉の拡散も続き「深田さんが良かった」、「かわいい」という声も多かった。

 また、妊活を真正面から取り上げたことで「勉強になった」との声も多かった。五十嵐家と集合住宅「コーポラティブハウス」で生活をともにする広瀬渉(真島秀和)と青木朔(北村匠海)の同性愛カップル、生きがいを求めて商社を辞めた小宮山真一郎(野間口徹)と理想の家族を求めるあまりあつれきを生む深雪(真飛聖)の一家、バツイチの川村亮司(平山浩行)と子どもが欲しくない杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)のカップルは、個性がありながら、それぞれ現代社会における課題を投影した家族で、それぞれが良き形を見つけたエンディングへの反響も複数、あった。