女優の木村多江(47)が、急逝した父に対し罪悪感を抱いていたことを明かし、家族への思いを語った。

 木村は9日放送のTBS系「ビビット!」にVTR出演。父の反対を押し切って女優としての活動を始めた当時を振り返った。

 21歳のときに父が突如他界。「父の心配事のひとつは私が大きかったので、自分が父を死に追いやってしまったんじゃないかっていう罪悪感みたいなものがずっと、10年ぐらい続きました。心の中にもやもやずっとしてる感じで、その怒りを自分にぶつけて自虐的行為に走っていくようになりました」と自分を責めたという。

 「絶対に自分を許さない、自分の芝居を許さない。ここで涙を流すんだったらここで涙を流す、1個前でも後でもダメとか、完璧にしないと許せない。いつも家に帰ると自分を罵倒して、『木村多江、クソ芝居しやがって』って、自分に厳しくしてました」と苦しんだ当時を語った。

 しかし父の死から10年が経った頃、「もし父が生きていたら、私が幸せでいてほしいだろうな」と思うようになり、少しずつ自分を許すことができるようになってきたという。結婚して1児の母となった今は、仕事以上に「家族優先」だという木村。「家族が笑顔でいること。そこがブレてしまうとすべてがブレてしまうので、家族のご飯は絶対に作る。専業主婦の方だったらかけられる愛情をまったくかけられないので、せめてご飯だけでも手料理を食べてもらいたいという私のエクスキューズ(言い訳)ですね。仕事できてるのって家族がいて支えてくれているからなので、それを大事にしています」と語った。