今年2月に亡くなった俳優大杉漣さん(享年66)のお別れの会「さらば! ゴンたくれ」が14日、東京・青山葬儀所で営まれ、ビートたけし、草なぎ剛、松重豊、遠藤憲一らが参列した。

 祭壇は野原をイメージした季節の草花で彩られた。写真家で長男大杉隼平氏が2年前に撮った写真が遺影に使われており、大杉さんは柔らかい笑みを浮かべている。

 サッカーボールや、大杉さんのサッカーチーム「鰯クラブ」のユニホーム、故郷徳島のJ2徳島ヴォルティスの年間パスなど、サッカーを愛した大杉さんらしい品々が並んだ。ほかにも、愛用のめがねや帽子、「大杉漣バンド」のライブの写真や、出演した作品のパネル、愛犬や愛猫との写真。俳優、サッカーを愛する者、ミュージシャン、そして1人の男としての大杉さんのさまざまな表情がしのばれるものが並んだ。

 戒名は優月院漣奏球孝信士(ゆうげついんれんそうきゅうこうしんじ)。芸名の漣、本名の孝、サッカーを表す球、表現、演奏する奏、月を見てしのびたいという思いが込められた。

 所属事務所ザッコの社長で、妻大杉弘美さんは「少し長い名前を持つことになった大杉。『そちらでも元気にやっていて。またね!』と送りたいと思っています」とコメントしている。

 ファンが献花できるファンブースも設けられた。13年の舞台「象」に出演した時ののれんをくぐると、大杉さんのパネルや、日本テレビ系「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「ゴチになります!」写真、ポスターなどが飾られている。パネルと一緒に写真が撮れるようになっており、関係者は「せっかくなので、たくさんの大杉さんに会ってほしかった」と説明した。