全国のアイドル300組約1000人とファンとの交流イベント「武道館アイドル博2018」が8月13日、東京・日本武道館で行われる。昨年、ゴールデンウイークに実施したところ、約1万人が駆けつけるなど大きな反響を呼んだ。

 昨年は、AKB48佐々木優佳里、吉木りさ、トゥラブ、Cheeky Paradeなど、300組のアイドルが武道館に集結した。ステージやトークショーなど盛りだくさんの内容で、主催関係者は「“アイドル版コミケ”とも言うべきイベントとして注目されて、1万人を超えるファンが駆けつけた」と振り返る。

 今年の実施は夏休み。開催要項の発表や参加者募集はこれからだが、主催者側では昨年並みの300組の出演を予定している。「基本コンセプトは『アイドルが作る巨大文化祭』。ソロとグループで1000人以上のアイドルが武道館のアリーナを埋め尽くす、平成最後のアイドル大イベント博にしたい」と意気込んでいる。

 海外からも多くのファンが駆けつけそうだ。“元祖アイドルの聖地”の秋葉原には、ここ数年、コスプレをした外国人観光客の姿が多く見られる。彼らにとっても、憧れのアイドルと直接触れ合える絶好の機会になる。主催者側も「日本の“女子力”を武道館から発信していくことで、アイドル文化をさらに活性化させたい。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本のアイドル文化を全世界にアピールする機会になる」と話している。

 イベントは午前10時から午後8時までの10時間。握手会、トークイベントやクイズ大会、バラエティー企画などを予定。3部構成で各部とも入場料1500円(税込み)。

 ◆日本の女性アイドル事情 女性アイドル文化は平成に開花。一過性ではなく、文化として定着している。きっかけは05年のAKB48。「会いに行けるアイドル」が「高根の花」から身近なものに変えた。敷居を低くすることでファンの裾野が飛躍的に拡大。CDはミリオンヒット、乃木坂46が登場するとさらに若い層にファンのウイングを広げ、欅坂46は音楽性の高さを証明した。アイドルには「ご当地」や「地下」などもあるが、これは違いを出すため。日本が生んだアイドル文化は世界中に拡散中で、特にアジアでは「かわいい」が一大ムーブメントとして注目されている。