シンガー・ソングライター平井堅(46)が30日、東京ドームシティホールで弾き語りライブ「Ken’s Bar」20周年記念公演を行った。

 観客がお酒を飲みながら楽しむ恒例のライブ。スタートは98年5月29日、東京・オンエアー大久保スタジオで50人ほどを前に行ったのが最初で、ちょうど20年。これまで133公演を行ってきた。

 「20年続いたのは皆さんのおかげ。果実も肉も腐る手前が1番おいしい。中年の生き様を歌で表現します」。映画「50回目のファーストキス」主題歌「トドカナイカラ」や、テレビ朝日系ドラマ「未解決の女-警視庁文書捜査官-」主題歌「知らないんでしょ?」など最新曲から「POP STAR」など17曲を披露し、2000人を魅了した。

 さらにこの日のライブでは、今月16日に急性心不全で亡くなった西城秀樹さんのヒット曲「ギャランドゥ」をカバーした。西城さんとは20年ほど前にイベントで共演した際に、声を掛けられたことがあったという。「往年のスターで、本当に実在するんだ…という感覚だった。それでも『平井堅くんだよね?』と気さくに声をかけていただいた」と振り返った。

 「本当にかっこよくて、超絶歌がうまくて。70年代から80年代のキラキラした男性ソロボーカリストの皆さんは、1曲1曲がショーアップしていた。そのキラキラが大好きで、自分はそこまでできないかもしれないけど、1曲1曲何か皆さんを驚かすことができないかと思っています。守りに入らず、せっかくキラキラした世界にいるので、ヒデキさんに負けないようにパフォーマンスしていきたい」と話した。

 本編の最後には、ちょうど「Ken’s Bar」の第1回公演の時に発売し、現在は平井のライブでは定番になっている「Love Love Love」を披露した。平井は「売れなくて、この曲もダメか…と思っていた。20年たって、ライブでお客さんが育ててくれて、成長した曲です」と感慨深げだった。