沢尻エリカ(32)が5日、主演映画「猫は抱くもの」(犬童一心監督、23日公開)完成披露試写会で、劇中で安室奈美恵(40)の楽曲を歌って、踊るのは「大変だった」と苦笑交じりに振り返った。

 沢尻は劇中で、かつてアイドルグループ「サニーズ」に所属しながら今はスーパーで働くアラサー女子の沙織を演じた。「サニーズ」として歌った「ロマンス交差点」は、エンディング曲として各配信サイトでリリースされているが、安室の「Don’t wanna cry」、「CAN YOU CELEBRATE?」を歌うのは、ハードルが高かったという。「いろいろ、歌って踊ってみたいなところがある。本当に大変で練習して…普段、歌って踊っていないので。自分の中で新鮮。やってきたことじゃないことをやっているんで、頑張りました」と語った。

 なりたい自分になれない沙織が唯一、心を開くロシアンブルーの猫・良男を擬人化して演じた吉沢亮(24)は「ペットを演じる機会は、なかなかない」と振り返った。猫になったらやりたいことは? と聞かれると「女性と密着するの…誰となっても、OKじゃないですか? とか」と、意味深な笑いを浮かべた。

 この日は吉沢が擬人化して演じ、劇中にも登場した猫の良男も登場した。沢尻は17年11月に行われた撮影後、あまりのかわいさに良男を引き取り、自宅で飼っているという。沢尻は「猫ちゃんとの出会いがあって、ぜひうちに、ということで譲り受けました。今では、犬と猫と楽しく過ごしております」と満面の笑みを浮かべた。

 名前は良男からグリグリに改名したといい「グレイことグリグリ、グリちゃんです。誕生日を聞いたところ、4月5~10日の間と言われ、私は8日生まれなので、もしかしたら一緒…1歳です」と紹介。マイクを向けられたグリグリが「ニャァ~」と3回、鳴くと「しゃべったぁ~! すごい」と親バカの顔を見せた。

 この日は、劇中で猫のキイロを擬人化して演じた、音楽ユニット・水曜日のカンパネラのボーカル・コムアイ(25)も登壇した。【村上幸将】