元NHKの有働由美子アナウンサー(49)が、村尾信尚キャスター(62)の後任として、10月から日本テレビ系「NEWS ZERO」のメインキャスターを務めることが6日、同局から発表された。

 NHK退職後、どのような道を進むのか注目されていたが、民放で第1歩を踏み出すことになった。

 8年間メインキャスターを務めたNHK「あさイチ」を3月30日に卒業し、翌日の同31日にNHKを退職した。

 関係者によると、退職したのは「あさイチ」卒業が理由というよりも、取材活動を含む現場に対して強いこだわりを持っていたため決意したとされる。退職時には、NHKを通じて「以前から抱いていた、海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断をいたしました」とコメントしていた。さらに今後については「今後、有働由美子という一ジャーナリストとして」という表現を用いていた。

 07年から10年までNHKの米国総局に勤務し、同国での取材経験も積み、アナウンサーやキャスターとして番組を仕切るだけでなく、現場取材にも強い関心を持っていた。おそらく「NEWS ZERO」で、そうした思いがかなうからこそ、番組のメインキャスターの仕事を引き受けたと思われる。

 この日、有働アナは日本テレビを通じて「このたびは、大変ありがたいお話をいただき、身の引き締まる思いです。ニュースキャスターとしては、まだまだ勉強の時間が必要かと思っておりましたが、いただいた貴重な機会、村尾さんたちが築き上げられてこられた『NEWS ZERO』の信頼を守るべく、できる努力をすべて尽くしていきます」とコメントした。

 常に現場で仕事をしていないと気が済まないタイプ。「勉強」という言葉を用いているが、積極的に現場に出向く姿が見られるかも知れない。