落語家桂かい枝(49)が21日、大阪市内で、「夏休み! 英語落語会2018」(8月4日、大阪・天神天満繁昌亭)の開催記者発表を行った。

 同会は、英語落語を通じて、外国人や日本の若者に、落語に興味を持ってもらうことを目的として、07年にスタートした恒例企画。今年は、かい枝のほか、会見に同席したアメリカ出身の講談師旭堂南春(きょくどう・なんしゅん=年齢非公開)、カナダ出身の落語家桂福龍(40)らで英語落語を披露する。

 これまで、世界25カ国で公演を行っているかい枝は、「外国人の方が日本にどんどん増えている。落語という気さくで楽しい文化を、英語で共有することで、日本にもっと興味を持ってもらったり、好きになってもらう、そんなきっかけになれば」と意気込みを語った。

 日本史が好きで、07年の来日後、講談師となった南春は、「講談師になって、日本の素晴らしい歴史を覚えて、皆さんに伝える。私の役割はそういう役割だと思っている」と力強く話した。

 故2代目桂枝雀の落語から、落語を学んだという福龍は、講演などで学校に行った際の反応から、「落語は400年の歴史がある。日本の若い子は落語に、古いからおもしろくないというイメージを持っている」と実感したという。

 「それを変えたい。だから、最初に『おもしろくなかったら、400年も続いていない』と説明する。そうして1回落語を見たら、みんなの考え方が変わる。それがうれしい」と手応えを語っていた。