女優を目指して4月にNGT48を卒業した北原里英(27)が7日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで、初の主演舞台「新・幕末純情伝 FAKE NEWS」の初日を迎え、報道陣にゲネプロ(通し稽古)を公開した。

 つかこうへい作の名作で、かつては広末涼子、石原さとみ、桐谷美玲らが出演した若手女優の登竜門的作品。「沖田総司は女だった」という設定で、北原は沖田を演じた。今年は、10年に死去したつか氏の生誕70周年。「もう一生お会いすることはできないけれど、作品を通じてつながっている気がする。生死を飛び越えるというか、会えない人にも会えて触れられるような。同じ空間じゃないけど、同じ時間を共有できている。70周年と区切りの作品に出演できて光栄です」と感慨深げだった。

 「ハードエロティック新演出」と銘打たれた公演で、北原は胸をもまれたり、キスをされるなど、序盤からセクシーなシーンがめじろ押し。「(稽古の)1カ月、これでやってきたので、自分たちでも(ハードエロティックが)よく分からなくなってます」と言いつつも、「見た方が驚いてくれたらうれしい」と観客の反応を期待した。

 前日夜は「眠れなかった」と緊張したという。「(『熱海殺人事件』に出演した)木崎ゆりあちゃんとか、(前回の『新・幕末純情伝』に出た)松井玲奈ちゃんが稽古場に見に来てくれたり、(AKB48時代の)同期の仁藤萌乃ちゃんとか、舞台経験が豊富なメンバーと連絡を取ったりした」と、アイドル時代の仲間に感謝した。

 ほか味方良介、小松準弥、細貝圭、田中涼星らが出席した。30日まで。