お笑いタレント明石家さんまが連続ドラマのプロデュースに初挑戦したNETFLIXオリジナル「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」(20日配信開始)の舞台あいさつが14日、大阪市内で行われ、主人公モデルのジミー大西(54)、ジミー役を演じた中尾明慶(30)、Mr・オクレ役の六角慎司(46)、ゲストの村上ショージ(63)が出席した。

 同ドラマは、さんまに才能を見いだされたジミーの半生を描いた作品。当初、さんま役だった小出恵介の不祥事により、17年7月に公開が延期。撮影は終了していたが、小出の代役に玉山鉄二をたて、撮り直しが行われ、約1年遅れでの公開となる。

 中尾は「いやもうほんと…配信されたらいいなと思っていた。時間かかっちゃいましたから」とホッとした表情を見せ、「もう、おとなしくこの大阪の街で、(公開まで)静かに過ごすだけだと思います」と小出の騒動にからめて会場を笑わせていた。

 続けて、「撮り直してもう1回っていうのは考えられないことだと思う」と苦労を語り、「さんまさんを始め、スタッフの方たちの思いがあってこういった日を迎えられる。それだけ皆さんの思いもある。多くの人に見てもらえたらありがたいなと思います」と笑顔で話した。

 舞台あいさつ前には、同ドラマの「イッキ観試写」も行われ、作中で、木村拓哉が、友情出演していることも明らかになった。

 さんまの先輩芸人役で、コミカルな役どころの木村に、中尾は「普通のドラマじゃ見られない木村拓哉さんが見られる」とサプライズ演出について話し、「木村さんは(撮り直しも含め)2回来てくださっている。(さんまとの)2人の関係性があってのことだと思うし、愛を感じます。とてつもないオーラでした」と共演の感想を話した。

 木村の1度目の撮影は、共演者にも知らされていなかったというが、撮り直しの際には「また来たよ~。大変だと思うけど頑張ってね~」と木村は話していたという。

 「イッキ観試写」に参加した人は、「木村さんが登場した瞬間、会場がどよめいた」と話し、「あれは衝撃でした」と振り返った。

 六角は撮影で、「さんまさんがリハーサルを見て、お笑いの武器をくれる」と演技指導を受けたといい、木村と共演する場面でさんまから、木村にアドリブで突っ込みを入れるように言われたとか。「超怖(こえ)え。『アドリブであいつ余計なこと言った』ってなったらどうしよう」と緊張しきりだったそう。ドラマ主人公のモデルとなったジミーは、「ぜひとも、ヒットすることを願い、よろしくお願いします」と呼びかけていた。