上方講談協会に所属する講談師の旭堂南青(38)が18日、大阪市内で記者会見を開き、11月に真打ちに昇進し二代目旭堂南龍を襲名すると発表した。

 南青は「若い人が『弟子になりたい』と思うような、魂を込めた講談を見せたい」と抱負を述べた。

 上方の講談界で真打ち制度は長く途切れており、真打ち誕生は27年ぶり。南青の師匠の旭堂南左衛門(64)は「真打ちとしての責任を持ち、人のため活動してほしい」と話した。

 南青は2004年に南左衛門に入門。明治時代の人気講談師「藤井南龍」の名を継ぐ。

 上方の講談師は現在、3団体に約30人が所属。南龍は大阪講談協会の旭堂南陵(68)の門下が預かっていた名だが、「次世代のために」と今回の襲名を認めた。

 披露講談会は11月10日、大阪市の中央電気倶楽部大ホールで開く。(共同)