徳永えり(30)が25日、都内のテレビ東京系で行われた主演ドラマ「恋のツキ」(26日スタート、木曜深夜1時)会見で、ぬれ場を演じた共演の安藤政信(43)から「肌の感覚…ぬくもりとか、僕の中にずっと残っています。すごい柔らかい…湿度の中で、汗が…色っぽい」などと言われ口を押さえて照れた。一方で、ぬれ場を含め、地上波ドラマでは攻め抜いた作品性について「テレビではね…というくらい攻めに攻めている。私にはありがたい」と胸を張った。

 徳永は、映画館で働く31歳のフリーター女子・平ワコを演じる。付き合って4年、同居して3年で結婚目前の彼氏“ふうくん”こと青井ふうた(渡辺大知)とのマンネリした関係の中、神尾楓珠(19)演じる映画館に来た16歳も年下の高校生・伊古ユメアキに心トキメキ、映画に誘ってしまう。劇中には、安藤演じる、ワコが4年前に付き合っていた元彼の土屋情も登場し、ワコと3人の男性の関係が描かれる。

 1、2話ではワコとふうくんのセックスシーンや伊古にフェラチオするシーンなどが描かれ、全12話の中では土屋とのぬれ場も登場するという。安藤は「(撮影の)ファーストシーンの最初から、ぬれ場が続いていた。いきなり入りが、これかよ、と。(演じる土屋が)女好きだと聞いて、しかたがないと思って自分で理解しながら演じていこうと思って…でも徳永は本当に初対面ですけど、その時の肌の感覚、ぬくもりとか…僕の中にずっと残っています」などと徳永とのぬれ場を絶賛。徳永は口を押さえて笑い「どういうことですか?」と照れた。

 徳永は質疑応答の中で、コンプライアンスの問題で際どいシーンが描きにくくなったテレビドラマの世界で、攻めた作品性をどう思うかと質問を受けた。「この作品は本当に、テレビではね…というくらい、攻めに攻めていて。私自身は、すごくそれがありがたい環境。リアルは個人差があり、一概にこれが…とは言ってはいけないと思うんですけど…テレビ的に限度はありますけど。変に隠すことで、あまり伝えられないのは、せっかくこういう作品をやるので意味がないと思う」と作品への自信を口にした。

 また30代の独身女性が、結婚を考えつつもマンネリした関係の恋人、目の前に突然、現れ、ときめいた年下の少年、そして元彼と関係するぬれ場を、どういう思いで演じたかという質問も飛んだ。徳永は「3人と、そういう描写があって、やはり三者三様。伊古くん(神尾)と初めてつながるシーンは、30歳のリアルな気持ちもそうですけど、ふうくん(渡辺)と慣れた安定したものとは違う、若干、女に戻る瞬間…まだ女のきらめきがあるんだという瞬間が生まれただろうし、ふうくんとのシーンでは、においで落ち着き、肌の感覚とか4年付き合ってる気持ちだったり」と渡辺と神尾とのシーンの心情を振り返った。

 また安藤とのシーンについては「土屋さんは1番、忘れられなかった人。つながっている時の優しさ、包み込んでくれる感触だったり…脳が覚えているのが、すごく大事と思った。違いを出すわけではないですが、きっとワコさんの心の感じ方が違うと思って、取り組ませていただいています」と、向き合う男性によって移り変わる女性の心情を大事に演じていると強調した。

 「恋のツキ」は漫画誌「モーニング・ツー」(講談社)に連載中の、新田章氏原作の同名漫画のドラマ化作品。テレビ東京が米大手動画配信サービス・ネットフリックスとタッグを組んだ「木ドラ25」第6弾で、11月30日に全世界で全話一挙配信が予定されている。【村上幸将】