俳優沢村一樹(51)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」(月曜午後9時)の30日放送の第4話の視聴率が11・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と31日、分かった。前週より0・9ポイントのアップとなった。

 視聴率は初回から10・6%、9・6%、10・8%だった。

 公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村)は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、警察内のトラブルメーカーばかりだ。だが、この資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきた重要プロジェクトが託されていた。日本国民のあらゆるデータを解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称「ミハン」システムの実用化プロジェクトだった。

 元特殊捜査班でミハンチームの山内徹を演じる横山裕(37)は未然に防ぎたかった個人的なエピソードとして「2年前に弟が結婚したんですが、結婚式の1週間前に一緒にご飯を食べたら、生ものにあたって弟が結婚式当日まで入院しちゃったんです。式のリハーサルができなくて、弟が家族の紹介を間違えてしまったんです。未然に防ぎたかったですね」と話している。

 

 第4話で、井沢(沢村)たちは、「ミハン」がリストアップした危険人物・佐伯卓郎(小野了)の捜査を始める。佐伯はわかば銀行勤続36年。妻に先立たれてからはアパートでひとり暮らしで、毎朝決まった電車で出勤して定時に真っすぐ家に帰る、殺人とは無縁そうな真面目な男だ。だがこの1年の間に多額の出金記録があり、預金残高はわずか。また前夜は、仕事終わりに西麻布の会員制バーに立ち寄っていた。

 小田切(本田翼)は、行員としてわかば銀行に潜入。そこに、客を装って田村(平田満)もやってくる。そして、意外な事実が判明した。なんと佐伯は、田村の小学校時代の同級生だった。その時、行内に銃声が鳴り響き、2人組の強盗が現れる。防犯カメラや通報ボタンの位置を熟知し、テキパキと金を詰め込んでいく強盗たち。しかし、警察が駆けつけると、外の車で待機していた共犯者は逃走してしまう。強盗犯は、小田切らを人質に行内に立てこもる。

 山内(横山)や南(柄本時生)が予期せぬ事態に緊迫する中、監視カメラで佐伯の動きを注視していた井沢は、彼が強盗犯とアイコンタクトをとっていることに気づく。「佐伯は強盗が入ることを知っていた--」。危険人物である佐伯が、もし強盗を手引きしているとしたら、彼はいったい何をしようとしているのか。山内は犯行グループの情報を捜査一課に渡すよう進言。しかし東堂(伊藤淳史)はそれを拒否する。