1980年にビートルズのメンバー、ジョン・レノンさんを射殺した犯人マーク・デイビッド・チャップマン受刑者(63)が、10度目の仮釈放申請を却下されたことが明らかになった。

米NBCニュースによると、ニューヨークの仮釈放委員会は22日、仮釈放について、「社会の福祉および安全と両立し得ない。犯罪の深刻な性質を軽視することになる」との判断から、却下を決めたという。

現在、ニューヨーク州バファローの刑務所に服役中の同受刑者はこれにより、少なくともあと2年間は収監されることになり、釈放は早くとも2020年となる。

同受刑者は1980年12月、ニューヨークのセントラルパーク近くにある、レノンさんとオノ・ヨーコさん夫妻の自宅アパート前でレノンさんを射殺し、現行犯逮捕された。第2級謀殺の罪で有罪となり、20年から終身までの無期刑判決を受けた。

同受刑者の仮釈放申請は2000年より2年ごとに行われてきたが、オノ・ヨーコさんは仮釈放に強く反対し続けている。(ニューヨーク=鹿目直子)