男性3人組ロックバンド、WANIMA(ワニマ)が26日、初のドーム公演となる埼玉・メットライフドーム2日間公演を成功させた。全国ツアーの最終公演で前日25日と合わせ、2日間で計7万人を動員した。 

WANIMAは昨年メジャーデビュー。童謡「ピクニック」をロック調で歌った「やってみよう」が、au三太郎シリーズCM曲に起用され、注目を集めた。同年末はNHK紅白歌合戦に初出場。今年1月発売のメジャー初アルバム「Everybody!!」は35万枚を売り上げるヒットとなった。今回のツアーは同バンド最大規模で、17カ所22公演で20万人を動員した。全員が熊本県出身。ボーカルKENTA(30)が「皆さん、たぎって(=熱くなって)ますか」と方言で呼び掛ける場面もあった。

ライブハウスで活躍してきただけに、原点を意識した。アリーナは座席なしの同所初のオールスタンディング形式。KENTAは「音楽史上、歴史に残ると思います」と胸を張った。バンドはメインステージだけでの演奏が多いが、4カ所にステージを設け、ライブハウスのような距離の近さを意識した。

サブステージの1つはギターKO-SHIN(29)が上京後、初めて1人暮らしをした4畳半の部屋をイメージ。4畳半分の畳を敷いた。KENTAは「カギなし、エアコンなし、知らないおじさんがたまにいるような部屋でした。ここから始まりました」と紹介した。

また、11月から再び全国ツアーを行うことを発表した。26カ所で27公演を行う予定。