爆笑問題の太田光(53)と田中裕二(53)が、乳がんのため亡くなったさくらももこさん(享年53)との思い出を振り返り、早すぎる死を悲しんだ。

28日深夜放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で、同い年のさくらさんの訃報に触れた2人。初めての出会いは「ちびまる子ちゃん」のアニメ放送が始まったばかりの頃だったという。

バンドブームだった当時、爆笑問題はミュージシャンで劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチが主催する音楽と笑いのライブイベントに出演していたが、ある時その楽屋にさくらさんが現れたといい、太田は「さくらももこさんって本当にバンドが大好きで、『たま』が特に好きで、ケラさんのことも好きで」としのんだ。

その時さくらさんは親しいケラに「今度、こういうの出そうと思って。これテレビでできるかわからないけど」と「ちびまる子ちゃん」の原画を見せていたという。その内容はまる子が友蔵じいさんの尻の穴をのぞくとその先に宇宙が広がっているという話だったそうで、太田は「びっくりした。『そんな?』って。『ちびまる子ちゃんってそういうシュールなことも考えてる人なんだなぁ、この人は』って思った」と衝撃を受けたと明かした。

2度目に会ったのはそれから十数年後。さくらさんから突然「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマの依頼があったという。そのレコーディング現場に来たさくらさんについて太田は「小さい、かわいらしい女の子だったね。それで、ダメ出しするでもなく、とにかく『わー、ありがとうございます』って。うれしかったなぁ」と述懐。田中も「子ども連れてきてて。男の子かな、当時まだ小学生くらいで。『息子もファンなんです』って言ってくれて」と振り返った。

爆笑問題扮(ふん)するネズミのキャラクター爆チュー問題とまる子(TARAKO)が歌う「アララの呪文」は04年から12年まで放送されたが、終了する際にはさくらさんから「本当に私は幸せ者です」などと書かれた手紙が送られてきたという。太田は「いまだに爆チュー問題を覚えてるって言ってくれる人がいるのは、さくらももこさんのおかげだからね」と感謝。

突然の訃報に2人は「寂しいなぁ」と悲しんだ。