女優吉岡里帆(25)が新人ケースワーカー役に挑戦している、主演のフジテレビ系連続ドラマ「健康で文化的な最低限の生活」(火曜午後9時)が18日の放送で最終回を迎える。

義経えみる(吉岡)は、安定を生活を求めて東京都東区役所に就職、公務員になった。だが、最初に配属された「生活課」で待ち受けていたのは、個性豊かな職場の仲間たちと、生活保護の壮絶な現実だった。彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、知れば知るほど奥の深い、それぞれの人生があった。原作は週刊「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載中の柏木ハルコ氏の同名コミック。

最終回にゲスト出演するのが、お笑い芸人のおばたのお兄さん(30)。ドラマ出演は昨年1月期のフジテレビ系「突然ですが、明日結婚します」に本人として出演して以来、2回目。役名がありセリフもあるドラマ出演は初めてだ。「本当にびっくりしました。前回は、おばたのお兄さん役だったので。役をいただいたのは今回が初めてで、本当に緊張しました。でも皆さんが優しく見守ってくれていたので助かりました」と話している。

最終回では、生活保護受給者の祖母と暮らすハルカ(永岡心花)の元に、失踪した母・梓(松本まりか)が4年ぶりに帰ってくる。梓は、認知症の母の介護をしながらハルカを育てることを理由に、自らも生活保護を申請。しかし、正式に生活保護が決定すると、母親を施設に預けて自分は再び家を空けるなど好き放題。一週間以上放置されたハルカは孤独に耐えきれず、えみる(吉岡)に助けを求める。

ハルカは児童相談所で一時的に保護されるが、梓とはいっこうに連絡がつかない。業を煮やしたえみるは、梓の生活保護費を口座振り込みから窓口支給に変更。支給日当日、役所に乗り込んでくるであろう梓と話をしようと考えたのだ。案の定、男と連れ立ってやってきた梓は怒り心頭。約束どおり生活保護費を支払うよう、強く求める。

一方で、娘の心配よりお金に執着する梓の様子に、えみるの怒りも爆発寸前。えみるが、ハルカは児童相談所で保護され、いずれは養護施設への入所も検討されていることを告げると、梓は顔色を変え、「施設に預ける気はない」と断固拒否。挙句、激高した梓たちは暴力に訴え、えみるの先輩の半田(井浦新)と上司の京極(田中圭)が何とか押さえるという事態に。

ハルカの幸せを一番に考え、母親から引き離すべきと考えたえみるは、日を改めて梓を訪ね、再び相対する。しかし、ハルカの口からは思いがけない言葉が飛び出す。

その頃、元生活保護受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)麻里(阿部純子)は、いまだ子どもを産むかどうかを迷っていた。阿久沢は、授かった命を大事にしてほしいと願う反面、離れていた17年間の負い目もあり、何と言っていいか分からない。やがて麻里は、「先生、まだ間に合いますよね」と、ある決意を固める。

今、守るべき2つの小さな命。えみるたちの、ケースワーカーとしての真価が問われる。