仮面女子の猪狩ともか(26)が27日、都内で、ヤフーのパラスポーツ新メディア「ACTIONS」発表会に出席した。

猪狩は今年4月、不慮の事故で脊椎損傷による両下肢まひで、車いす生活を余儀なくされた。SNSで昨日、退院を報告。この日が、退院初仕事ととなった。

「自分が車いす生活になって、楽しいと思えることもあると気付きました」とほほ笑み、「パラスポーツの魅力を自分で体験しながら、その魅力も伝えていきたいです」とアピールした。

約半年の入院生活だった。入院当初は、起き上がることさえできなかった。「ご飯を食べるのも介護が必要で、車いすにも乗れませんでした。そう考えると、いろいろできるようになりました」。8月には劇場に復帰、今月は大ファンの西武戦で始球式も行った。「昨日広島が優勝しましたが、その日に退院でした。西武にも優勝してほしいです」と笑ったが、「やっぱりライブをいっぱいやりたいです」と語った。

この日、車いすフェンシングも体験した。「初体験でしたが、サーブルが意外に軽いと思いました。でも、初めて持った人は『意外と重い』と言うらしいです」と感想を話した。24秒で勝負を決めたが、「わざと負けてくれた感がありますけど…。結構ハアハアとなりました」。

「パラスポーツは趣味ではなく、試合にも出てみたい」。20年には東京でパラリンピックが開催される。「大口はたたけませんが、頭の片隅には…」とほほ笑みながらも、大いなる野望を口にした。