女優趣里(28)が20日、都内で、躁鬱(そううつ)に悩む女性を体当たりで演じた主演映画「生きてるだけで、愛。」(関根光才監督、11月9日公開)の完成披露試写会に出席した。登壇は他に菅田将暉(25)仲里依紗(29)西田尚美(46)石橋静河(24)織田梨沙(22)。

うつによる過眠症に陥り引きこもりの生活を送る寧子(趣里)と、文学に憧れ出版社に入ったものの週刊誌でゴシップ記事を書かされている津奈木(菅田)。恋人として一緒に暮らしていながらも、本当の意味では通じ合えていない2人の生活は、津奈木の元カノ、安堂(仲里依紗)の出現で一変する。

難しい役どころを見事に演じきった趣里は、「外から見たら難があるキャラクターだけど、生きていたら楽しいことだけでなくて、つらいこと悲しいこと、どうしようもないこともあって、寧子にたくさん共感できました」と役に寄り添った。

恋人役で共演の菅田とは、撮影を通して親交を深めたよう。菅田は「(趣里が)体がすごく柔らかいから、ストレッチを教わっていました」と明かした。2人のストレッチを目撃したという監督に、菅田は「(体が硬すぎて)テディベアみたいな人、いたでしょ?」と話して笑っていた。