英歌手ポール・マッカートニー(76)が5日、東京・両国国技館で初めて公演を行った。

ポールは13年来日時、大相撲九州場所5日目を生観戦。同12日目の結びの一番、日馬富士-栃煌山戦で懸賞金を出すなど、相撲好きとして知られている。今回は「フレッシュン・アップ」日本ツアーの一環として開催。以前から、日本の伝統的な会場で公演を行いたいとの本人の希望もあり、今回の公演が実現した。

この日は開場が遅れ、予定より1時間遅れて開始した。ポールは「コンバンハ、コクギカン。アリガトウ。アリガトウ」とあいさつ。2時間15分にわたり、計31曲を披露。うち、ビートルズの楽曲は半数以上の20曲に及んだ。

相撲の聖地での公演とあって、ポールは相撲用語を繰り出した。アンコールで「ドスコイ ドスコイ」と会場をあおると、観客から歓声を浴びた。最後に、力士が懸賞金を受け取る際に手刀を切るしぐさをまねしながら「ゴッチャンデス。マタ、アイマショウ」と、観客に感謝した。

動員数は約7500人で、チケット代は全席3万8500円(税込)。高額だが、ポールを間近で見られるとあって完売した。

8日に日本ツアー最終公演となるナゴヤドームを開催する。いったんチケットは完売したが、ステージセットが確定し、現在、再びチケット若干数を販売している。