ビートたけし(71)が8日、東京・六本木のテレビ東京で「いきなり、たけしです。」(12~16日は午後6時55分、17、18日は午後6時30分)の取材会に出席した。

同局は「テレビ東京55周年 テレ東ぜんぶ見る大作戦WEEK」と題し、「YOUは何しに日本へ?」や「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」など人気番組の特別版を1週間にわたり放送する。

「いきなり、-」は各番組を模した3分間のパロディー番組で、特番の開始直前に放送される。たけしにとって芸能人生最短の冠番組となるという。

この日7番組分の収録に臨んだたけしは、紋付きはかま姿で同局の小孫茂社長と会場に現れた。「大爆笑、大好評でした」と収録に大満足の表情で「そのうち本体を乗っ取って、7本ともレギュラー取っちまおうかな」とニヤリ。「これを機会に56年、57年と同じスタイルで」とちゃっかり提案していた。

同局について「田中角栄が逮捕された時、テレビ東京はアニメをやっていた。ぶれない感じが何とも言えない」と独自路線をたたえた。自身も「たけしのにっぽんのミカタ!」に出演するが「ここのバラエティーは自由にやらせてもらえるので、クレームを受ける人たちは大変だと思う」と局を思いやって笑った。また、テレビの未来について聞かれると「テレビ離れの時代、どうやって役割を果たすか難しい問題。お客さんが見たい番組を常に考えること、面白いと思う感覚が時代とズレないように頑張ってもらいたい」とエールを送った。

「いきなり、-」は一風変わった番組だが「これくらいフレキシブルにチャンスをとらえては新企画をやるのがいいところ」と攻めの姿勢を称賛。最後は「今度はラオスで橋を渡ろうと思います」と日本テレビ系人気バラエティー「世界の果てまでイッテQ!」の“やらせ疑惑”を思わせるギャグで爆笑をさらった。