米歌手テイラー・スウィフト(28)が今年5月から11月にかけて行った世界ツアー「レピュテーション・スタジアム・ツアー」の米国公演が、米音楽史上最大の売り上げを記録したことが明らかになった。

5月8日から10月6日まで米国で行った38公演のチケットの売り上げが、2億6610万ドルに達し、約30年前にビルボードが米国のツアー収入のデータ集計を始めて以来最高額となった。過去の最高額は2005年から07年にかけて英ロックバンド、ローリングストーンズが行った「ア・ビガ-・バング」ツアーだったが、この時は70公演で記録を達成していた。

わずか38公演で記録を塗り替えたスウィフトは、前ツアー「1989」でも女性アーティスト最高となる1億8150万の興行成績を収めている。ビルボードによると、ここ10年のツアー収入ランキングでもスウィフトは累計6億8770万ドルで1位に立っており、他のアーティストを寄せ付けない圧倒的な人気を見せている。スウィフトは米経済誌フォーブスが発表する2018年度の「音楽業界で最も稼いだ女性アーティスト」ランキングで2位に名を連ねているが、来年は首位奪回が確実視されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)