鹿児島テレビ(KTS)開局50周年記念ドラマ「龍馬が託した男~名もなき薩摩藩士・前田正名~」で主演する鹿児島出身の俳優・迫田孝也(41)が4日、京都・松竹撮影所でクランクインおはらい式を行い、撮影の成功を祈った。

地方産業の振興に尽力した薩摩藩士・前田正名の生涯を描いた歴史ドラマで、大河ドラマ「真田丸」や「西郷どん」に出演した迫田が主演に抜てき。脚本は吉田紀子、音楽は大河ドラマ「篤姫」を手がけた鹿児島出身の吉俣良、監督は地方局のドラマ制作は初めてというフジテレビのゼネラルディレクター中江功。脚本、音楽、監督は鹿児島・甑島の診療所医師をモデルにした「Dr.コトー診療所」を手掛けたチームでもある。

迫田は「本当にうれしいこと。この作品がきっかけでもっと前田正名が有名になったらいい」と意気込んだ。

鹿児島の民放ローカル局が、歴史ドラマを制作し、発信するのは画期的。無名のひとりの薩摩藩士が、今の日本の礎を作った。その前田の姿を通し、現代の日本にとって大切なものは何か…を改めて問いかける。放送は来年2月予定だ。