特別枠で、2013年に卒業を宣言して以来、5年ぶりに復帰した演歌歌手の北島三郎(82)が囲み取材に応じた。北島はこの1年を振り返って? と聞かれると、3月3日に都内の自宅で心不全で亡くなっていた、次男大野誠さん(51)について自ら触れ「息子が1人、旅立った寂しさは今も残っていますけど『そんなこと、いつまでも考えていないで頑張れや』という、息子の声が聞こえる気がします」と自らに言い聞かせるように言った。

史上初の紅白50回出場を達成後「後輩たちのために道を譲る」と譲ってから5年ぶりに紅白の舞台に帰ってきた。北島は、名付け親になった北山たけし(44)と大江裕(29)のデュオ「北島兄弟」とともに登場。報道陣の「お帰りなさい」の声に「ありがとう」と笑みを浮かべた。

北島は「まつり」を歌唱するが、この日のリハーサルは、報道陣には非公開だった。演出について聞かれると「何かやってくれるんじゃないか、久しぶりにどうやって出てくるんだと、お客さんも待っているかも。動くものが出てくる。俺の歌を忘れちゃうくらいの。それでもいいな、と言われるものを用意した」と巨大な動くものが出てくると“予告”した。

今回、紅白に復帰したのは、平成最後の節目というのが大きかったという。「昭和、平成と支えてもらった皆さんに恩返しがしたい」。災害の多い1年だったが「私の声で良かったら…元気づけたいですな」と笑みを浮かべた。