昨年の最低映画や俳優を決めるラジー賞こと第39回ゴールデン・ラズベリー賞のノミネートが21日に発表され、俳優ジョニー・デップ(55)が、声で出演したアニメ「名探偵シャーロック・ノームズ」で最低主演男優賞の候補となった。ハリウッドで最も不名誉な賞と言われるラジー賞は、一般映画ファンを含む約1000人のゴールデン・ラズベリー賞財団の会員による投票で選ばれるもので、毎年アカデミー賞授賞式の前夜にハリウッドで授賞式が行われている。デップは「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名がの秘密」(14年)以来となる5度目のノミネートとなった。

また、ドナルド・トランプ米大統領がドキュメンタリー映画「デス・オブ・ア・ネーション」とマイケル・ムーア監督の「華氏119」で、同じく最低主演男優賞にノミネートされた他、メラニア夫人も最低助演女優賞に名を連ね、政府機関の閉鎖に揺れる米政府への皮肉とも言える内容となった。2月23日に授賞式が行われる予定。(ロサンゼルス=千歳香奈子)