横内正(77)が主演・演出する舞台「マクベス」(17日まで)が14日から東京・三越劇場で幕を開ける。

横内は昨年まで3年連続で「リア王」に主演したが、「マクベスを演じた俳優は若い人や中年が多いが、マクベスが年配と思わせるせりふもある。それなら、私の実年齢を投影させ、今までと違う『マクベス』をやれると思った」。77歳の初挑戦に当初は不安もあったが、「せりふも入るし、稽古でしっかりしゃべることができ、体も動ける」。

「マクベス」出演は、蜷川幸雄演出「NINAGAWAマクベス」以来35年ぶりで、演出も手掛ける。「美しい日本語で、夫婦が挫折していく姿をリアルに描きたい」。マクベス夫人に一色采子(60)、バンクォーに田村亮(72)、ダンカン王に北町嘉朗(87)が出演。「高齢のカンパニーだけど、若い人も出て、激しいアクションもある。スピーディーで分かりやすい『マクベス』にしたい」