21日に放送された沢村一樹(51)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事ゼロ」(木曜午後8時)の第7話の平均視聴率が10・6%(関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。好調な2ケタをキープした形となった。

初回は14・7%の高視聴率を獲得。同局「科捜研の女」「遺留捜査」などを放送する「木曜ミステリー」枠の新シリーズ初回としても、過去最高を記録した。

20年間の記憶を失った京都府警の敏腕刑事、時矢歴彦(ときや・れきひこ)が難事件解決に挑む新作シリーズ。捜査のノウハウをなくしたことにより、斬新なアプローチで事件の真相をひもといていく。

共演は瀧本美織、寺島進、横山だいすけ、猫背椿、渡辺いっけい、財前直見、武田鉄矢。

7話のゲストは阿部進之介、石橋蓮司。記憶を失ってからずぼらな性格になった時矢歴彦を見かねて佐相智佳(瀧本)は注意するが、時矢は反発し口論になる。そこへある女性が連れ去られたと知らせが入り、智佳は時矢を置いて内海念也(横山)と現場に向かう。

そんな中、警視庁捜査一課の山之辺裕作刑事(阿部)が時矢を訪ねてくる。2日前に東京、京都、仙台で同時発生した自殺事件が、以前時矢と捜査した事件と酷似しているというのだった。

それは3年前の冬、全国で7人の女性が同日同時刻に自殺を図った事件で、どの現場にもイギリスの詩人、ウイリアム・ブレイクの詩集「無垢の予兆」が残されていた。やがて自殺者たちが失恋者専用サイトにアクセスしており、“セブン”と名乗る管理人が言葉巧みに自殺をほう助していたことが分かる。管理人はのちに服毒自殺しており、事件は被疑者死亡で幕引きとなっていた。

ところが2日前、3人の女性が自殺を図り、現場に「無垢の予兆」が残されていたという。真犯人は別にいると考えていた山之辺は、3年前同意見だった時矢に協力を依頼。時矢は右腕の智佳不在のまま、捜査に乗り出すのだった。