12年ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得した女優、優希美青(19)が、時代劇映画初ヒロインを務めることが26日、分かった。「GOZEN-純恋の剣-」(石田秀範監督、今夏公開)で、武家の娘、神谷八重を演じる。

10代最後の節目に難しい役に挑む。不治の病に侵されながらも人生をかけて、主演の犬飼貴丈(あつひろ=24)演じる幕府の隠密、青山凜ノ介と恋に落ちる。自分も身を焦がし、凜ノ介をも悩ませる。17年1月のNHKドラマ「陽炎の辻」以来の時代劇となる優希は「時代劇はいつかまたやりたいと思っていたので、『GOZEN-純恋の剣-』の出演が決まった時はすごくうれしかったです。武家時代ならではの純愛を演じられたらなと思って頑張りました」とコメントした。

中学生でデビューした直後から、話題性のある役が続いた。13年NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で自身に重なる東北出身のアイドル役。15年同「マッサン」で養女役。昨年公開の映画「ちはやふる-結び-」では、オーディションでかるた部の新入部員役を勝ち取った。

今回の「GOZEN-」は、東映と東映ビデオが共同で始動したプロジェクト「東映ムビ×ステ」の第1弾。コラボする舞台「GOZEN-狂乱の剣-」は今秋上演予定で、話題の連鎖反応が起きるかもしれない。優希も、そうした状況に意欲十分で「カッコいい御前試合のシーンと、純愛のシーンと、見どころがいっぱいあり、どの世代の方にも楽しんでいただける映画になっていると思います。私も今から完成が楽しみです」と話している。

◆優希美青(ゆうき・みお)1999年(平11)4月5日、福島県生まれ。名字は同じ大手芸能事務所、ホリプロのスター、山口百恵さんの総画数「24」にあやかって命名。特技はクラリネット。映画「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」「うちの執事が言うことには」(ともに5月公開)に出演予定。158センチ、O型。